人工知能の産業化を真剣に考えるブログ

人工知能にオックスフォード大学の研究発表で仕事が奪われると言われているが、実際の産業にAIが導入される場合にどうなっていくのかを考えるブログ

生活密着型サービスの可能性

 2016年12月19日には、マーク・ザッカーバーグが2016年の「個人的な挑戦」と位置づけていた「映画『アイアンマン』シリーズに登場するデジタルアシスタントシステム『J.A.R.V.I.S.』のような人工知能システムを開発する」という取り組みの成果が発表されている。

 Jarvisの仕事は、ザッカーバーグ邸の照明や室温、家電製品、音楽、セキュリティーを管理すること。さらに「住人の好みや習慣を覚え、新しい言葉や概念を学習し、さらにはマックス(ザッカーバーグの娘)を楽しませる」ことが目標とされていた。

 面白いと思ったのは、ザッカーバーグが「音声認識よりも先に、文字を認識して応答するようJarvisに学習させた」という点だ。そのことにより、メッセンジャーボットとの対話が可能になり、「個別のアプリを開発するより、はるかに簡単だった」と彼は言っている。

 アトサキを変えることで、難関を軽々と突破したかたちだ。今年は「どのように言語を学ばせるか」そして「新しいことをどのように学ぶか」を長期目標としたい、とザッカーバーグは言っている。「方法の時代」を実現する80年代生まれには、驚嘆するしかない。

 Jarvisがどのように動くのかを紹介する動画はすでに2600万回近くも再生されているが、わたしたち素人にとっては、何がどう画期的なのかよくわからないというのが正直なところだ。